1.独学でプロカメラマンになる方法-カメラ編

目次

1.なんのプロカメラマンになりたいか

プロカメラマン|なんのカメラマンになりたいか

はじめに、これを読まれてる方は、現在アマチュアカメラマンで趣味で写真撮影をしているか、あるいは、カメラマンという職業に興味を持っていて、将来的に職業としてやっていこうという意思を思っている方だと思う。

まず、プロカメラマンといっても、いろんなカメラマンがいる事を知ってほしい。

カメラマンの種類

  • 広告カメラマン
  • フードカメラマン
  • ファッションカメラマン
  • ポートレートカメラマン
  • スポーツカメラマン
  • 鉄道カメラマン
  • 航空カメラマン
  • 水中カメラマン
  • 動物カメラマン
  • 山岳カメラマン
  • 風景カメラマン
  • 報道カメラマン
  • 戦場カメラマン
  • ブライダルカメラマン(ウエディングカメラマン)
  • スタジオカメラマン
  • インスタグラマー
  • 写真家

ざっくりと上記のようなリストにしてみたが、料理で言うなれば、イタリアンのシェフがいたり、和食のシェフがいたり、中華のシェフがいたりするように、得意な分野に属したプロカメラマンがいるということだ。

また、プロカメラマンの業界では大きく2つに分類出来る。

  1. 商業カメラマン
  2. 芸術カメラマン

商業カメラマンとは

依頼を受けその依頼に沿うように写真を撮るカメラマン。商品を魅力的に撮る技術や、売れるにつながるディレクション能力、またコミュニケーション能力も必用となる。


芸術カメラマンとは

自分が撮りたいものを撮って写真を販売するカメラマン。芸術センスが特に重要。さらにメッセージ性やユニーク性や話題性など、技術も必用だが他者にない独自の感性で世界観を表現できるかが鍵。


ただ、何を撮ろうが自由だし、上記のような専門のカメラマンにならなくてもいいし、独自の路線で活躍してもいい。
しかし、プロカメラマンでやっていくとなると、それなりの得意分野というものが必要なってくるものだし、得意分野というものが自身でも見えてくるものである。

ちなみに、私の場合は、商業カメラマンである。上記のリストでいうと、「広告」「料理」「ポートレート」「ファッション」「スタジオ」「スポーツ」などが含まれる。また芸術作品としてよりリアルな合成写真を撮ることもある。


2.プロカメラマンに必要な道具

では、プロカメラマンになるにはどんな物が必要かをリストにしてみる。

カメラマンの道具

  • カメラ
  • レンズ
  • カメラバッグ
  • アクセサリー
  • パソコン
  • モニター
  • 照明機材
  • 現像ソフト

上記のリストから、それぞれ機材選定の詳細について、順番に説明しよう。


3.プロカメラマンに必要な道具|カメラ

プロカメラマン|カメラの選び方

まず、どんなカメラを選んだらよいかである。
センサーサイズ、一眼レフ、ミレーレス一眼、コンパクトデジカメ、カメラと言っても色々であるが、これからプロカメラマンを目指すなら、フルサイズセンサーのミラーレス一眼の一択といっていい。
フルサイズとはセンサーの大きさのことである。

センサーサイズで画質が変わる

フルサイズセンサーを薦めるのは、画質が良いからである。センサーサイズが大きいと光を取り込む面積が広いので物理的に美しく被写体を捉えられるのだ。またセンサーサイズの違いは、ノイズ耐性やボケ味にも影響してくる。

スマホの画質が良くなったと言われるが、それはスマホの小さな画面ではそう見えるだけである。また夜景とかでもキレイに撮れるとあるがそれもスマホの小さな画面で見るからである。

いわゆる何がキレイな写真で何がキレイじゃないかという、写真に対する目利き力は、プロになるには必用である。そういった良い写真というものに慣れていくためにも、フルサイズのカメラで日常的に撮るのは大事である。

プロカメラマン|センサーサイズの比較

なぜ一眼レフではなくミラーレス一眼をすすめるのか

プロが持つカメラと言えば一眼レフカメラが常識であった。しかし昨今では小型で著しく性能が上がっているミラーレス一眼が、今後主流となるのは明らかである。私自身も一眼レフが主流であったが、今ではミラーレスも同頻度で使用している。これからカメラ機材を揃えるのであればミラーレス一眼でにしたほうが懸命だ。

オススメのフルサイズセンサーのミラーレス

フルサイズカメラで選ぶ基準だが、実際は各メーカーから細かくモデルが分類されている。
しかし、おおまかに分類すると、高画素モデル高感度モデルに分かれるといっていい。
下記リンクには各メーカーのニコン、キャノン、ソニーのオススメ機種を載せている。
このモデル以外にも上位モデルも下位モデルもあるが、プロカメラマンと言う前提でのオススメである。

高画素モデル

文字通り高画素のセンサーを搭載している為、より高詳細な画作りが可能になる。風景などでは建物や景色、人物などではまつげや髪の毛や肌質、物撮りでは細かなディテールや質感など、高解像度センサーならではの美しくクッキリとした描写が可能。ひと昔前までは、高解像度になればなるほど、高感度や連射が苦手だったりしたが、技術の進歩で高画素センサーであっても必要十分な感度と連射速度が期待できるモデルが増えてきた。


向いている被写体:風景写真、ポートレート、物撮り、スタジオ撮影
カメラモデル:NIKON Z7Ⅱ、CANON R5、SONY α7R III

高感度モデル

画素数は控えめだがその代わり、高感度で連射スピードが速いのが特徴。高感度耐性が強いということは、光量の弱い状況だったり光量が変化するような状況の場合、感度を上げる必要がある。感度を上げて撮影することで失敗しづらい写真が撮れるわけだが、通常は感度を上げればノイズが目立つ写真になってしまう。しかし高感度モデルになると感度を上げてもノイズが出にくいのが特徴だ。また、高感度モデルは連射速度も速いのも特徴。

向いている被写体:スポーツ全般、報道写真、乗り物、光量の弱い環境
カメラモデル:NIKON Z6Ⅱ、CANON R6、SONY α7 IV

カメラの特性を知ること

冒頭の「1.なんのカメラマンになりたいか」でも書いたように、何を撮るかで、カメラの特性を活かせるかに関わってくる。スポーツや動体を撮るのに、高画素モデルでも撮れなくはない。しかし高感度モデルで撮ったほうが明らかに失敗のない写真が撮れやすい。反対に光量も十分で、被写体と向き合ってじっくり撮れる環境であれば、高画素モデルなら、高感度モデルでは撮れない非常に美しい写真が撮れるのだ。

「何を撮るのか」は非常に重要である。なので、最初に「なんのカメラマンになりたいか」というのは機材選びにも直結してくるのだ。

カメラスペックの見方

センサーサイズ:オススメはフルサイズ。その他にAPS-C、マイクロフォーサーズなどがある。
有効画素数:高画素モデルは3600万画素~4500万画素以上。高感度モデルは2400万画素前後~
ISO感度:高画素モデル100~51200。高感度モデル80~102400
高速連続撮影:高画素モデル約9~12コマ/秒。高感度モデル約12コマ以上/秒
(※2022年3月)

ヒント
よく、「一眼レフのようなきれいな写真」、「一眼レフのように美しく撮れる」という表現を見かける。一眼レフだからキレイに撮れるのは大きな間違い。5万円台の一眼レフカメラと、7万円のコンデジであれば、コンデジの方が断然キレイに撮れる。価格の安い一眼レフはビギナー用の位置づけだが、正直いい写真は撮りづらい。高いカメラは様々な過酷な条件下でもあっても、美しく失敗の少ない写真が撮れるが、安いカメラでは、例えキャリア豊富なカメラマンでもあても、きれいに写真を撮るのが難しく失敗する頻度も上がるのだ。

プロカメラマン|コンデジでもキレイに撮れる


ア ヒラガデザイン WEBサイト

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