定常光ライトを使って、手軽で綺麗に花の写真を撮る方法。
定常光ライトとは、常に光っている状態の照明機材。
ビデオ撮影などで主に使用される機材だが、写真撮影でも使用して頂いても大丈夫。
写真撮影で定常光ライトを使用するメリットとデメリットを上げてみる。
定常光ライトのメリット
- 被写体にどのように光が当たっているか、どのように影が出るかを確認しながら撮影出来る。
- 難しい設定をしなくても電源をいれればすぐに使用できる。
- 小型で軽量なものが多い。
- 色温度の変更や多色機能を備える機材もある。
定常光ライトのデメリット
- 光が弱い。
- ISO感度を上げるなどして明るさを補う必要も出てくる。
光が弱いというデメリットはあれど、ライティングをこれから学ぼうと思う方にとっては、定常光を使用するメリットは大きいと思う。
定常光ライトのセッティング例
ライティング次第で、あらゆる雰囲気を作り出すことが可能だが、黒背景で被写界深度を深くしてメリハリのあるライティング例を見ていただく。
ライトの当て方は正面からではなく、被写体の少し後ろから当てる「半逆光」というライティング手法。後ろからライトを当てるというのは、ライティングをして撮ることに慣れてない人にとっては驚くかもしれないが、逆光や半逆光で光を当てるのは、基本的なライティングなので覚えておくといい。
後ろから光を当てると、もちろん正面に影が出来て暗くなってしまう。それを補うためにライトの反対側にレフ板を置いて影を弱めて上げるのだ。
図で説明すると下記のようなセッティングになる。
半逆光での光の効果は、被写体のエッジを際立たせてくれるという点だ。逆光であっても光は回り込む特性があるので、輪郭とその周辺の色は浮かび上がる。
そして定常光ライトの反対側にはレフ板を置く。これは定常光からの光を反射させ影消しとして使用するためだ。半逆光からの光なので当然光正面に影ができる。その影を反射させた光で弱めさせるために使用する。
撮影サンプル
今回紹介したライティング以外にもご自身でいろんな光の当て方を挑戦して、光によって写真の雰囲気がどのように変わるかを試していただけたらと思う。
コメント